数字への興味から商学を専攻し、修士課程を取得した。勤勉でまじめな日本の国民性に惹かれ、日本語を学ぶことにした。Sが自分を磨き続けてきたのは、とある想いを強く抱いていたからだ。
「誰かにリスペクトされる仕事がしたい。私自身も誇りに思える仕事がしたい。子どものころから、ずっとそう思い続けていました。最初に入社したのは、外資系のクレジットカード会社。ファイナンスのプロとして充実した日々を過ごしていました」
日本で暮らすことになったのは、デロイトに勤めていた夫の転籍がきっかけ。関心を持っていた国で暮らすことになったのも「ご縁」なら、移転価格チームで働くことになったことも、不思議な縁がきっかけだったと彼女は話す。
「当時のマネジャーが英語とファイナンスに長けた人材を求めていて、夫からの紹介で面接を受けることになりました。移転価格については経験がほとんどなく、面接前に調べて知った程度。けれど、仕事の知識をキャッチアップしていくことに苦労した記憶はありません。磨き上げてきたスキルをしっかりと活かすことができましたし、周囲のメンバーの支えは、とても親身なものでしたから」
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インタビュー
誇りを持てる仕事がしたい。
国境を越えて、確かな価値を。
確固たる力を持った人材は、いかなる場所でも高いパフォーマンスを発揮する。だが、国が変われば、ビジネスの常識も変わるもの。彼女自身、移転価格コンサルタントとしてのキャリアをスタートさせたばかりのころは、日本の商習慣に新鮮さを感じていたという。
「印象に残っているのは、私の母国であるインドに進出した日本企業のプロジェクト。短期間で移転価格コンプライアンスの対応を行うタイトな仕事だったのですが、提出すべき書類の承認に時間がかかり、思うようにはプロジェクトを進められなかったのです。想像力を働かせ、先を見越して行動していくことの大切さを学びました」
税務のプロフェッショナルとして、国境を越えたビジネスを支援する。確かな価値を生み出せる仕事は、幼いころから抱いてきた想いを満たすものだった。今、彼女はこの仕事のどこに魅力を感じているのだろう。
「担当するクライアントの業種は本当に幅広いものですし、クライアントのビジネスについて深く知ることは大前提だから、毎回ワクワクしています。移転価格コンサルタントの仕事は、毎日が発見と刺激に満ちています。Never Endingな世界にいられることは、私にとって何よりの喜びなんです」
母として、マネージャーとして。
移転価格コンサルタントとしてのキャリアが10年を超えた今、Sはマネジャーとして、数々のプロジェクトを牽引している。さらには、ふたりの娘を育てるママとしても奮闘中だ。
「デロイトは、一人ひとりの社員を何よりも大切にしてくれる会社です。かけがえのない娘たちを育みながら、ビジネスの第一線で活躍できているのは、柔軟な働き方を実現できる風土と周囲の支えがあるからこそだと思っています。オープンで、明るく、コミュニケーションも活発な職場での仕事は、私に多くのメリットを与えてくれました。まだまだ駆け出しのマネジャーではありますが、このNever Endingな世界で、さらに多くの学びを得ることで、マネジャーとしてのパフォーマンスを高め、将来的にはパートナーとして活躍していきたいと考えています」