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インタビュー

04
江端 まい
MAI EBATA
マネージャー
2005年入社
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転職を前提に就職したものの……?

 12歳までをドイツで、高校・大学時代はアメリカで過ごした江端。金融・コンサルの世界を志したのは、大学4年生の時に経験したインターンシップがきっかけだった。
 「機関投資家のサポートをするというものだったのですが、それをきっかけに金融に関するコンサルの世界を見てみようと思いました。正直、何か目指すものがあったわけではないですが、数年後に転職することを前提にして、いろいろなビジネスを見ておこうと考えたんです」
 彼女はバイリンガル向けのキャリアイベントをきっかけに、デロイトのシカゴ事務所で移転価格のコンサルとしてのキャリアをスタートさせることになる。
 「移転価格については、ピンとこないまま入社を決めたというのが正直なところ。進路を決めた要因は、やはり人。金融の世界って“ガツガツした前のめりの人”が多いですが、デロイトの人たちが持つ穏やかな感じに惹かれました。顧客の目的に対して、チームで向き合っていくという仕事の性質から来るものなのかもしれませんね。とても居心地がよくて、10年以上たっても転職できずにいます(笑)」

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チームとして、クライアントに応えていく。

 現在は海外派遣としてドイツに赴任し、マネージャーとして活躍している。
 「この仕事の面白味は、多様な関係者と関わっていけることにあります。クライアントはもちろんのこと、その子会社、各国の税務当局、そして、個性的な社内のメンバー……。さまざまな人々の主張や考えを聞きながら、最適な落としどころを見出していくわけです。いろいろな対立や衝突に苦労は絶えないのですが、そこを楽しめないとマネージャーは務まらないと思っています」
 企業としてはより利益を確保できる解決策を望んでいるし、各国の税務当局は、もちろん自国の税収を増やすことを欲している。そうした状況の中で、高度な分析能力と専門的知見を駆使して、解決策を示していくのが移転価格コンサルの役割だ。コンサルタントがプロジェクトにおいて、もっとも喜びを感じるのはどのような瞬間なのだろうか。
 「プランニングに喜びを感じたり、自らの分析に誇りを持っていたり。人によって違うとは思いますが、私が最高の喜びを感じるのは、クライアントの期待に応えられた瞬間ですね。個人の手柄ではなく、プロジェクトに関わったチーム全員の努力が認められた。それが何よりも嬉しいです。多様な国籍とユニークなバックボーンを持つプロフェッショナルをまとめ上げて、確かな価値を提示する。このチームは本当に最高です。あまりに個性が強すぎて、困惑することも多いのですが(笑)」

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先のことはわからない。今に全力を傾ける。

 優秀なプロフェッショナルたちをまとめ上げ、クライアントに確かな価値を提示する。コンサルタントとして充実した日々を過ごす江端だが、一方で二人の子どもを育てる母としての一面も持つ。今後の目標を尋ねると、即座に「目標はない」と答えが返ってきた。
 「私自身は日本で暮らしたかったけれど、親の仕事の都合で海外にいなければならない。過去の経験から、“人生には自分ではどうしようもないことがある”と思うようになったからでしょうか。あまり先のことは考えないようにしているんです。それよりも今を全力で過ごすこと。そうすれば、自ずと結果はついてくるものですしね。子育てとのバランスを考えると、もう少し仕事はスローダウンしてバランスを取りたいところではありますが」
 江端は、平穏に生きていければ、と冗談めいて話す。ただ、かつて出産時に仕事を休んだ時も、子育てを頑張りすぎるあまり、ゆとりのある暮らしは実現しなかったのだとか。常に全力を尽くす。最善を目指す。そんな姿勢も、コンサルタントとして培った資質なのかもしれない。

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